コロナが原因で新居を1週間で追い出された話。ついにバリにもコロナの風…

Selamat sinag!
いよいよインドネシアもコロナ騒ぎですね~

タイトルの通りで、先週引っ越したばかりの新居を出ることになりました…。笑

バリ生活1か月!新居に引っ越しました!


遡ること1週間。先週の日曜日に引っ越しをしました。

それまでインターン先のMana Earthly Paradiseというホテルのドミトリーに住んでいたのですが。

諸事情により、2か月目からはどこか別の場所に住みたい!ということになり、家を探していました。

 

ただ今のお給料が日本円にすると月約3万なので、極力家賃は抑えたい。
しかもまだ足がないので、職場から徒歩圏でなければならない。

ネットのサービス、アプリ、FBグループに加え、在住日本人の方、職場のインドネシア人、現地で出来た友達など色んな人に情報をもらい、部屋探しをしていたのですが意外にもどこもいっぱいで…。

「仕方ない、とりあえずagodaで安いホテル見つけてしばらくそこに住むか…」

と思った矢先、同僚のAudreyが紹介してくれたオーナーさんのところに空き部屋が!

家賃1.5jt(1.2万円)で職場からすぐ近く!!

すぐに部屋を見に行く約束をし、確認に行くと広くて綺麗!

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エアコンもWi-fiもホットシャワーもないですが、どうしても引っ越したい事情があったので、その場で翌日からの入居を決めたが先週の土曜日。

翌日曜日に荷物をまとめて、スーツケースを引きずること5分で引っ越し完了!

晴れて引っ越すも順風満帆とはいかず…?

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立派なバリ建築。見てくれは良いんだけどなあ~

さて意気揚々と新居で暮らし始めた訳ですが、

いや、悪くない。悪くはないんだが、良くもない

何か決定的にこれはダメだってことはないんですけど、ぽつぽつ引っかかるんですよね。

例えば、今この建物に(全部で6部屋あるのですが)私しか住んでいないため、自分の部屋の鍵に加えて建物の玄関と入り口のシャッターの3か所を毎回戸締りしないといけない。

隣の家で飼ってる犬がとにかくよく吠え、毎朝、私が出て行くときには外に放されていて、しきりに吠えながらこっちに向かってくる。
(バリには野犬含め犬が多くて、しかも自分は動物得意なのだがこの子はまじで怖い。狂犬病のリスクがあるので噛まれる訳にはいかないのです…)

水シャワーなのは承知だったが、さらに途中で水漏れしてるから水圧が弱すぎて、体はおろか歯磨きするのにも心もとない。

かつやっぱりWi-fiないとPCが使えないので、何かあるときはManaかカフェに行かなければならない。


基本的に住居環境のクオリティは低くても生きていける方なので、強くストレスを感じるほどではないものの、「来月にはバイクゲットして出て行くぞ!」と楽しみにしてはいました。


が、この状況をManaのスタッフたちに伝えたら「いや、そもそもACもホットシャワーもなくて1.5jt は高過ぎるよ!」と口を揃えて言われ…。

たしかに、寝る為だけの箱だもんなこれ…。1.2万の…。

となってしまい、まあ今月は仕方なかったし、とひとりもやもやしていたのですが。

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ベランダから見える田んぼ。この景色は好き。

突然の悲報?吉報?!


今朝、早々に家を出てPCで作業をするためにManaに来ていた(例のごとく)ところ、家のオーナーさんからメッセージが。

「昨晩、偉い人からの通達で健康か定かでない外国人を受け入れないようにって言われた。あなたはバリに来てどのくらいで、いまどこで働いているのか、健康を証明できるものはある?」とざっくりこんなことを言ってきている。


おお、ついにこんなところにもか。笑
と思いつつ、彼らの気持ちもよくわかるので丁寧に返事を考える。

 

ここは私の拙いインドネシア語より、ちゃんとした文章の方が安心してもらえるかな、と同僚のAriに頼んで

「すでにバリに1ヶ月以上住んでおり、コロナが流行る前に日本を出てきている。バリ外に旅行したことはない。Mana~というホテルでインターンをしていて、VISAも持っている。」

というようなことを伝えてもらう。

 

と、同時に「わんちゃんこれは途中で契約を止めるチャンスなのでは?」と思い、続けて自分で

「だけどもし出て行った方が良ければ可能だよ。24日まで待ってもらうとちょうど10日間居たことになるから、残りの1jt を返してくれるならそれで引っ越しますよ。」

と続ける。まあ、1度手にした大金を手放してまでインドネシア人それを望まないだろうなあ~とは思ってたんだけど、意外にも答えはYES

思いがけずラッキーな展開!


しかもつい数日前に、代表の明日香さんからこの状況でホテルガラガラだし、自由に好きな部屋泊まっていいよとの許可ももらっていたところ!

ということで、なんならもう明日にでもManaに戻ってこようと思います。笑

 

来週からバイクが手に入るのと、25日がNyepi(ニュピ・バリの静寂の日)であるのを考慮して、来週末までManaに泊まってその間に次の住処を探そうと思います~

 

インドネシアのコロナ状況やいかに


いやー、いよいよあっちこっちでコロナの影響が出てきましたね、インドネシア。


留学していたUGMも授業がオンラインになり、残っている留学生仲間の何人かも帰国を余儀なくされ、日本に変えることになりました。とても残念だし、寂しい。

私自身も、毎月のVISAの更新が必要なので次の延長手続きが下りるかどうか…。

またジャカルタでは非常事態宣言が出され、このまま感染者が増え続ければ、私も国や大学から帰国要請が出される可能性は十分。


そこはもう私に同行できる部分じゃないですし、先のことはわかりません。

とりあえず自分や身近な人の健康・安全は今のところ問題ないので、事態の回復を祈ってできることをするばかりです。


だけど、今バリに居られること、この日常は当たり前じゃないんだ

あと何か月居られる、と思ってたけどそれも確かじゃない


そのことに気が付きハッとしました。
改めて日々大切に、しっかり過ごしていかなければならないなぁと思ったので、

気付かせてくれたコロナにちょっとだけ感謝です。

 

世界中ではやく事態が落ち着きますように!

 

社会課題に向き合いながら、幸せに生きるには?【私がバリ島でインターンをする理由④】

3つ目の理由は環境系学生としてのキャリア設計を考えたかったから、でした。

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4つ目は社会課題に向き合いながら、幸せに生きるためのヒントを得たかったから。
今日もソーシャルセクターで働くことに関する話です。

 

社会貢献をしてると幸せは遠のく…?

 

社会貢献をしていると幸せになれない。


そんなことはあってはいけません、断じて!!!

だけど悲しいかな、今の日本ではまだそう思わせてしまうような空気というか、社会的な悪しき考え方があると思います。

これは個人としても、組織としても。


たとえば個人だと、社会のために身を粉にして一生懸命働いていると、子育てをする余裕がないとか。
海外をフィールドにあちこち飛び回っていると、結婚の時機を逃すとか。
貧しい地域、苦しんでいる人々を前に、自分だけ豊かに幸せに暮らすことができないとか。


結婚する、子供がいる、ということが幸せの形とはまったくもって限らないですが、ここで言いたいのが仕事のせいでそうした選択肢が自動的に消えてしまうのはおかしい、ということです。


これらは何も社会貢献に限った話ではなく、仕事全般に言えることですが、特にソーシャルセクターでは状況や組織に余裕がないことが多く、他の職場よりも融通が利きにくかったりするように思えます。

あるいはこうした世界に関わる人達の強い使命感や問題意識から、自分の事が後回しになってしまうような人も少なくない気がします。

 

そうなると世間では、「ああいう人たちは自分の幸せを犠牲にしてまで、社会のために動いていてほんとに立派よね。素晴らしいわ。私にはとてもできないわ…。すごい!」

という風になって、そのイメージが余計に現場の人間をそうさせて、また世間では~という悪循環。

 

だけどEarth Companyでは?!

 

しかし、うちのチームは(もう働き出してからの話も混ぜちゃうけど)そんなことありません!

基本は週5日、9時~17時の勤務ですがスーパーフレキシブル

17時からのヨガレッスンに出たいから16時半に職場を出る人。(うちのボス①)
朝からサーフィンをして、10時過ぎに出勤する人。(うちのボス②)

というかまず、リモート可なのでMTGなどがなければオフィスに来る義務もなく、家で仕事しようがカフェで仕事しようが自由です。なので、何時にオフィスにいるかというのも特に意味をなさず、MTGも特別対面でやる必要がなければスカイプで済みます。

私は今、職場も家もManaなのでとりあえず9-17時でオフィスにいるんですが、みんな自由に来たり帰ったりしてます。初めはびっくりしました。

 

あ、でどちらかというとフォーカスしたいのはここじゃなくて、代表のおふたりの人生設計?的なところ。

代表の濱川夫妻(通称・とますか)は2014年に2人で社団法人Earth Companyを立ち上げ当時も今ももの凄い量の仕事をこなしながら、バリ島で3人の子供を育てています。

(もっと知りたい方は朝日のこちらの記事を↓)

濱川明日香の「放っておけない」 バリ島拠点に、起業家に伴走する生き方:朝日新聞GLOBE+

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やりたいことに直感のまま突き進むことは、安定とは重ならないけど、幸せとは重なる

若いうちに世界中を飛び回ったって(飛び回ってたから?)おふたりは出逢ったし、バリを拠点に仕事をしたら家族でバリで暮らせばいい。

実際、バリの濱川家のおうちはとっても素敵で「うわ~、こんなとこで暮らせたら日本帰れなくなるわ笑」って思ったし、バリ人は地域のみんなが育児に協力的なので、コミュニティとしても日本より子育てに向いているんです


もうすでに結構ヒントというか、いくつかの答えみたいなものを得つつありますが、こんなことをとますかから学びたかったのが理由の一つでした。

社会団体の財政難も


少し話が戻りますが、良いことしてる団体もなかなか待遇が厳しいという問題があります。


NPOやNGOなどで働く人も、当然お給料をもらわなければ生きていけません。

なのに世間では、NPOなのに利益を生んでそれをスタッフに回しているなんて!とか、寄付はすべて支援のために使われるべきで、給料にされるなんてあり得ない!とかいう人が少なくない。

 
たしかに、数ある団体の中には理念や活動方針がしっかりしていないところもあります。

だけど、スタッフの給料や団体の成長のための投資は間違いなく支援のためのお金の使い方です!!

ほんとにここは、日本社会に向けて声を大にして届けたい。
寄付文化のない日本。ノブレス・オブリージュの概念がもっと広まればいいなぁ。


と、言いつつも私はほとんど寄付をしません。

小さい頃はしてた。本来自分で稼いでないお金なので微妙なところではあるけれど、親と相談し、理由は目的をよく話した上で寄付をしていました。だって、当時の自分にはそれしか支援の方法がなかったから。


今はほとんどしません。

なぜかというと、ひとつはどこかの団体にお金だけ渡して委ねるのではなく、私は自分自身がその道に進み、よりインパクトの大きいところで動きたい、という方針にしたので、今はそれを実現するために経験を積んだり勉強したりすることにお金を使いたいから。

その分、その学びを形にしてきちんと社会に還元する。今自分が払える寄付よりはるかに大きいパワーにして。


というのと、どれだけ志のある団体でも資金運営が上手くないという印象も拭えないからです。

どうしても非営利団体では(小さいところほど)、気になる問題に対しての専門知識があっても、団体としてのマネジメントやマーケティングのスキルは乏しい場合が多々あります。


ソーシャルビジネス・社会起業家という言葉もだいぶ広まってきましたが、ほんとに ”社会に良いことでお金を稼ぐ" というのが出来ないと、こうした活動も持続可能じゃないですよね。

 

その点で、Earth Companyはまさにファウンドレイジングや組織のマネジメント、コンサルティングの経験が豊富で、ビジネスセクターの経験も詰まったチームだと感じていたので、それらを学びたいという目的もあります。

ソーシャルビジネスをいかに軌道に乗せ、回していくのか、ということですね。


まあ、実際のところはManaもなかなか経営状況が芳しくなく(特にコロナのダメージが痛い!)、教えてもらうというよりは、自分がもがいてここを立て直すための業務をする感じになりそうです…。ひええ、頑張ります!焦

 

さて、ということでやや行ったり来たりになりましたが、4つ目の理由は社会課題に向き合いながら、幸せに生きる方法を学びたかったからでした!

 

一応、次で最後になりますが、5つ目の理由はグローバルかローカルかどこで働き生きていこうかというお話です。お楽しみに!

 

バリ島・Ubudでインターンをしています!(リベンジ投稿)

バリのエコホテルでインターン

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ご存知の通り、先月よりバリ島・UbudにあるMana Earthly Paradiseというエコホテルでインターンをしています。

少し前、このブログでインターンをするに至った経緯や理由を書くと言って、まとめきれずに断念したのですが…。笑
少しずつ整理し始めたので、改めて記事にしました。

Mana Earthly Paradiseとは?


理由を書き始める前に「そのMana~ってなに?」「エコホテルとは…?」というのが気になった方はこちらをご覧ください。

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バリ島のエコホテルでインターンをする理由


さていよいよ、本題です。
とはいえ実はめっちゃたくさんあります。


順々にまとめていっているのですが、なんせ想いが多すぎて、つい長くなってしまう…。

タイトルを見て興味のあるものを覗いていただければ!

 

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いざ働き始めて思ったこと


実際にManaに来て、Earth Companyのチームの中で働いて、Ubudで様々な人と出会って、感じることが沢山あります。

その辺も少しずつアウトプットしていきたいなぁ~と思っているので、よければお付き合いください!

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ホテルのすぐ横の景色。どこまでもライステラスが広がる。

 

環境系/意識高い系学生のキャリアとは…?【私がバリ島でインターンをする理由③】

2つ目の理由は、旅人としてサスティナブル・ツーリズムを考えなければと思ったからでした。

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3つ目の理由は、環境系の活動を色々してきたけど、最終的にどんな仕事に就けばいいのか考えたかったから

正直まだ今決める必要もないと思っているのですが、この問いは環境系の分野で動いている人の多くが共通して悩むことだと思います。

今日はこの辺を見ていきましょう。

私、意識高い系です。

 

あんまりこの表現は好きじゃないですが、わかりやすいし、まあ、間違いなく自分はこの部類に入る学生でしょう。

”意識高い系” って言うとなんか、ちょっと揶揄する響きがあったり、敬遠されたり、1周回ってそっち側の人がプラスの意味で使ったり、まあなかなか面白いですが。

そうゆう余計なニュアンス無しでよく言われるのは「アクティブだよね」って言葉。
こっちは褒め7割、呆れ3割と捉えていますが。笑

まあ要は、あっちこっち色んな地域(国境を超えて)行って、なんだか色んな活動してて、常に動き回ってるよね。

って、ことですよね。

確かに、大学に入ってからをざっと振り返ると

母校の宿泊行事の手伝いで毎年新潟まで行ったり、woofferになって誰かの暮らしに居候したり、愛知の農家さんとこでファームステイスタッフしたり、長野の秘境のシェアハウスに入り浸ったり、動物園で教育ボランティアしたり、北海道で海棲哺乳類の調査したり、群馬で友達と築城したり、フードロス削減のサルベジパーティ企画したり、NPO作ったり、Webメディアのライターしたり、フィリピンで短期留学、タイで熱帯農業研修、日本代表として韓国訪問、インドネシアでセメスター留学、そんでいまバリのNGOでインターン。


もうちょっとまとめると生態系保全、地方創生、教育、メディア、社会課題解決、国際関係といったところでしょうか。

様々なフィールドであるのは確かだけれど、どの経験も私の中では互いに繋がり、連関しています。

ただよく聞かれるのが、「で、今は色々やってるみたいだけど、将来は何になるの?」ということ。

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中山間地域の集落で社会調査

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子供たちとのファームステイ

何になるか、より、何がしたいか


まず言っておきたいのですが、私は「何になるか」ということは全く重視していません

「何になるの?」と聞かれると「いや、何にもならないよ。わたしはわたしだし(笑)」ってなっちゃうのですが…。
まあ、みんなが言ってるのがそういう意味じゃないのは分かります。

 

けど重要なのは「何になるか」ではなくて「何をするのか」だと思うんですよね。

人生を通して、或いは働くという行為を通して実現したいことがある。その目的のために、どんな立場に着くのが適切・有効なのか。
つまり「何になるか」は自分のやりたいことをやるための手段なんです。


そういう意味ではもちろん「何になるか」は極めて重要で、私の場合は『持続可能な未来に繋がる、ワクワクを引き出す』ためにどんな立場に就くのが一番いいのかなぁというのはずっと考えてきました。

環境系学生の進路は?


うちの学科では半分ちょっとが院進し、次に多いのが公務員です。

まず環境省から始まり、農水省、総務省、経産省あたりの官庁。
それから都庁やその他の地方公務員になって、農業・林業、造園系や公園管理、地域活性化などの分野に携わる。
あとは動物園・水族館で働き保全、調査、教育をやるという人。


どうしても今の日本ではまだ、環境の保護と経済的発展は対立するものと捉えられる風潮があります。なので環境系学生にとって、利益を上げることが最大の目的となる一般企業で、共感できる就職先を見つけるのは難しいのではないかと感じています。

まあとはいえ、生きていかなきゃいけないので、企業に就職する人もいます。
し、色々と環境に配慮した活動に取り組んでいる企業ももちろんあるので、そういうところを見つけていく人もいます!


それから環境系のNPO/NGOや社団法人。

これも歴史の浅い深い、規模の大小から、主張や雰囲気もまちまちですが私が気になったところをいくつか挙げると…
・環境再生保全機構[独立行政法人]
・地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
・日本環境教育フォーラム(JEEF)
なんかは興味があります。

問題点を探りたいというのも含めて、NGOグリーンピースやピースボートと合わせて、そのうちインターンとかしたいなと思っています。

さてちょっとずつ話が一般論から自分の事に寄ってきていますが、もう一つ有力な候補が国際機関。
地球の問題は地球規模でやらなければ、ということで国連から始まり、JICAやWWFなどもありなのかなと。

一方で1度そういう場所に行った人の中で、あまりに遠すぎて現場が感じられない、とかその大きすぎるスケール間や考え方のずれに違和感を覚えて、もう少し下のセクターに下りてきた人も多く知っているので、わからないですが。


今のところ自分は考えてないのですが、もう超現場主義でどこか一つの地域に根差したベンチャーやプロジェクトにすべて注ぐというのもありますよね。

ただ私は、今のところはまだ(というのも、最近少し疑問が出てきたから)社会への作用の大きさというのを一つの基準にしているのと、ひとつのところに定住できる気がしないというのから、これはあまり考えていません。


けど、こういう活動見るのが大好きなのと、こういうことしてる人と一緒にいるとワクワクするのと、結局は各地でこうやってアクション起こしてる人たちが集まって社会を変えてるんだっていう気持ちから、彼らを繋ぎ、広く発信していけたらとメディアというのも一つの選択肢にあります。

そう思わせたきっかけが、お馴染み『IDEAS FOR GOOD』『greenz』『ソトコト』などです。
以前はメディアで知らせたって、その先の行動まで変えるのは難しいし、インパクトは小さいと思ってたんだけど…
何を隠そうIDEASがなければ私はいまバリでインターンしてないので。笑

メディアには人生変える力があるなと思い直しました。


ひええ、書き出してみるとやっぱり色々候補があるなぁ。悩ましい…。
本題に戻すと、ずっと悩んできたこれを少し進めるために、ここに来たんです。

社会課題、環境問題でキャリアを積む先人達


中盤が長くなってしまいましたが、ここからが大事なところ。

社会課題であれ環境保全であれ、いわゆるソーシャルセクターで働くのって普通の就職と比べたら条件も悪いし、安定しないのが日本の現状。

また、上に挙げたような機関も実際どんなことしてて、どんなメリットデメリットがあって…っていうような情報も少ない。

だから出来る限りは自分で手足を動かして、関わって判断しようとしてるけれど、それにも限界がある訳で。

そう思った時に出逢ったのが、うちの代表夫妻と去年からチームに入った上司の亜子さん。
みんなHPのプロフィールを見てもらえば早いですが
Our Team|一般社団法人Earth Company

明日香さんはボストン大から一流コンサル、ハワイ大修士で国連を蹴って東日本大震災の救援活動に乗り込み…。
知さんはハーバードから海外NGOへ就職、UNICEF、セーブザチルドレンを経てNPOの代表を掛け持ち…。
亜子さんは、大学教員からコスタリカで青年海外協力隊、それから日本に戻り先ほど挙げたGEOCで勤めた、環境教育のエキスパート。

それぞれ、私が知りたいような、そして普通はなかなか行けないような様々な経緯から、今の社団法人というところに落ち着いている。


特に亜子さんは、専攻が同じ環境教育であり、さらに当時コスタリカでのインターンを検討していた私にはまるで運命のような出逢い!

ここでこの人たちからじっくりと、各立場でどんなことを感じたのかや、ソーシャルセクターで働くことの意味、キャリア設計について、話を聴きたいと思ったのです。


ということで、3つ目の理由は環境系/ソーシャル系学生のキャリア設計を考える為でした!
若干タイトルと変わってるけど。笑

 

続いて4つ目も、うちの代表おふたりの生き方に関わる部分です。

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旅人としてサスティナブル・ツーリズムを考えなければ…【私がバリ島でインターンをする理由②】

1つ目の理由は、環境問題を無理なく、楽しく解消しているからでした。

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2つ目の理由は、サスティナブル・ツーリズムへの関心が高まっていたから


私自身、旅は大好き。
それ無しでは生きていけない。

でも自分が旅をすることで、観光という産業の裏で、色んな問題が起きている。

なんとなくそれに気付いてはいたけれど、もっと真剣に考えなければいけないなと思い始めたのです。

観光は、光とともに影を与える


私が初めて「観光」というものを勉強領域の中で考えるようになったのは、大学2年の時、地域社会システム計画学という講義を受けた時でした。


農学部で観光のこととかやるんだ?!
と思う人もいるかもしれませんが、農学って実はめちゃめちゃ守備範囲が広いんです。

農業をベースに成り立ってきた人々の暮らし、コミュニティとしての営み、その集合体である社会のこと。そんなものもうちの学科では扱います。


で、その講義の一環で長野県にある中山間地域の集落に調査に行くことになったんですね。

長野県は飯田市、その一番南端にある秘境・遠山郷。
東京から車で6時間かけてようやく辿り着くそこは、いわゆる限界集落。

抱える課題も少なくない一方で、豊かな自然と個性溢れる人の繋がり、ユニークな取り組みが沢山あり、めちゃめちゃ面白い地域なのですが…。今回、そこは置いといて。

他の多くの過疎化地域でも共通ですが、高齢化や人口流出、コミュニティの維持や伝統の継承のためにはなんとか関わってくれる人を増やさないといけない。

もちろん移住という形はベストですが、他にも関係人口、交流人口、ファン作りなどが注目されています。

 

そうなったとき、その入り口となるのは「観光」です。

だけど、一過性のブームや一度きりの思い出としてではなく、もっと深くその地域に触れられる形態でなければ、持続性がない

一方で受け入れる側の負担や、ソトから来た人とナカの人の衝突や軋轢も考慮しなければいけません。

ふるさとワーホリ、移住体験、多拠点生活、インバウンドなどなど。

今までよりも広義の「観光」が生まれ、可能性を持った解決策になると同時に課題も含んでおり、「観光って面白くて難しい!でもこれから絶対に重要な分野だ!」と思ったのでした。

 

サスティナブル・ツーリズムとは


そこで出てくるのが "サスティナブル・ツーリズム" という概念。
直訳すると "持続可能な観光"

実はこれも初めて聞いたのは大学の講義で、その名も『サスティナブル・ツーリズム論』。前にも何度か書いている「バリのバリ化」の問題を知ったのも、この講義の中でした。


文化の問題は少し複雑ですが、もっと単純に資源の問題はどんな観光地でもあるでしょう。

例えばバリでは、現地の住民400万人に対して、年間1400万人の観光客が訪れます。
観光客の一人当たりの水の使用量は、現地の人の10倍以上。
排出するゴミの量は、現地の人の5倍。

彼らが沢山お金を落としていくので、多くのバリ人は気にしませんが、これが圧倒的に歪んだ構造であるのは誰の目にも明らかですよね。

 

日常を離れ、時間とお金を払って実現したせっかくの旅行。贅沢な気分になるのもよくわかります。

だけど、部屋は掃除してもらえるから散らかし放題。
シャワーもエアコンも気にせずガンガン使う。
歯ブラシやかみそりは1回使ってそれっきりポイ。

ホテルに泊まっていると、まるで王様にでもなった気分で過ごしていませんか?


白状しましょう。私がそうでした。
普段だったらもうちょっと配慮出来ることも、旅先に行くと考えなくなっていた…。

いいじゃん、その分お金払ってんだから。旅先でまでそんなやっかいなこと考えたくないよ!

別にやめろとは言いませんが、全然素敵じゃないな、人として、と思っちゃいました。

 

そんな私ですが、どうしても反論できないことがあります。それは飛行機。

グレタさんが飛行機を乗らないという姿勢を取っているように、飛行機の利用は温暖化を加速させます。
ヨーロッパを中心に「飛び恥」という言葉も生まれているんだとか…。

 

去年かな?私の愛用するSkyscannerの中で、検索結果をCO2排出量の少ないフライト順で表示する機能が出来ました。

とはいえ経済面との兼ね合いや、そもそもどれ使っても悪影響はあるよねっていう…。

それでも旅はやめられないから

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私は、自分が旅人であると自負しています。
環境に悪いからといって旅することはやめられない。

というか何度も言うように、環境に配慮することって、環境に負荷を与えることは全部やらないってもんじゃなくて、無駄はなくすけど、必要なことはやり方を考えて上手にやろうっていうことだと思うし。


でも、じゃあその旅がただその土地にあるものを消費するだけの旅ではなくて、地球や地域や人に配慮した、もっと持続可能なものになったらいいと思う。

ひとりの旅人として、まず自分はそうしていきたい。


その上で、特に観光というのはお金に余裕がある人の、余暇行動だから。他の分野よりも少しハードにアプローチしてもいいんじゃないかと思う。

税金を乗せるとか、与えている負荷の分もお金を払うとか、アメニティの禁止など業界として規制を設けるとか。

 

去年、途上国インドネシアを外国人という立場で旅して回った経験などから、そんなことを考えるようになったので、エコホテルというサスティナブル・ツーリズムの現場で働くのはいいかなと思ったのでした!


ということで、2つ目の理由はサスティナブル・ツーリズムを考えなければと思ったからでした!

 
3つ目の理由は環境系学生としてのキャリア設計に関する話です。

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環境問題を無理なく、楽しく解消しているから【私がバリ島でインターンをする理由①】

私がManaに惹かれた1番の理由が、ワクワクしながら地球の問題に向き合える場所だったからです。

いま私が最も大切にしていることの一つ、それは ”ワクワクできるか”

まずはここからお話したいと思います!

環境問題を無理なく、楽しく解消しているから


今さらですが、私は環境問題に深い関心があります。
なんならそのために生きているくらい。笑
っていうと少し引かれそうだけど、あながち間違ってない…。

その問題意識の始まりにあるのは動物が大好きという単純な理由。


小さい頃は『どうぶつ奇想天外!』や『ダーウィンが来た!』などのテレビ番組を夢中で見ていました。

その中で、人間の勝手で本来の生き方を全うできない動物がいること、世界中で様々な動物が住処を追われ、絶滅の危機に瀕していることを知ります。
そんな内容の日にはいつも、悔しさから涙が堪えきれず、夕飯を食べる手が止まったものでした。
そして強い憤りとともに「なんとかしなければ…!」という気持ちを、度々抱いていました。

そんなわけで、今の農学部地域生態システム学科という進路へやって来た訳ですが。


ある時期までは結構、環境問題や社会問題に対して「~しなければならない」「~すべきだ」という、ある種の使命感や義務感のような気持ちを持っていました。

ほんとのところは今も、地球上で生きていく誰もが地球のキャパシティを考え、自分がここで生きることに責任を持つのは当然のことだし、そういう意味では地球のことを考えるのは私たちみんなにとって義務なんだと思っています。


ただ、この問題を解決するには社会全体を動かしていかなくちゃいけなくて、社会の多くの人はそんなに環境への意識というものがなくて、となるとこのアプローチはあまり有効じゃないなと思うのです。

そして、取り組む自分達だって、苦しい思いで無理していたら続かない。

だから地球や社会に良いことに、ワクワク楽しく取り組める方法を見つけていきたい!というのが、大学入学後からの目指す方向になりました。

それで『持続可能な未来に繋がるワクワクを引き出す』というのを色んなとこのプロフィールに書いてます。

 

Mana Earthly Paradiseはまさに”地球の楽園”


さて、そうした見つけたこのManaはまさに私を EXCITE =ワクワクさせるものでした


まず見た目がめっちゃおしゃれで、綺麗で、可愛くて…
レストランも映えてて、美味しくて、センスが良くて…
こんな、とっても素敵な空間でサスティナビリティを生み出していること。


エコとか環境のに優しくというと、どうも我慢や不便さなど快適とは離れていく感じがしてしまうのが今の時点では普通の感覚ですよね。


だけど、ここではそうじゃない。

どこをとっても環境や社会に配慮しているのに、無理がない。

 

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例えば、シャワーヘッドから水と空気を一緒に送り出すことで、使用する水は50%減るのに水圧は変わらないとか。

アースバッグ建築の壁が12時間かけて外気を中に通すので、昼の暑い空気は夜に、夜の冷たい空気は昼に室内に届き、冷房がなくても快適に過ごせるとか。

ここでは少ししか触れませんが、色んな工夫が凝らしてあり、無理なく環境にやさしい滞在が出来るのです。

 

ワクワクを持って、無理なく楽しく、豊かで、幸せな暮らしをすることができたら、それはきっと広がっていく。
それと一緒に「サスティナブルであるってイケてるよね、Coolだよね!」という価値観をもっと広めていきたい。

そう考えている私にとって、この場所は絶好の教材であり、コンテンツであるなと思ったのでした。


理想の裏にある課題はいったい…?

 

ここまでかなりポジティブに書いてきましたが、それだけでは終わりません。
結構意地の悪い性格なので。笑

 

理想的ではあるけれど、この構造にどこか問題はないのだろうか?
初めの費用やこの先の維持は…?
経営面での課題はどうなっているのかな?


たとえば、オープンしてからお客さんから来るフィードバックで1番多いのは蚊が多いことだそう。

たしかに私も泊まってみてそこは結構しんどかった…。
オーガニックの虫よけは置いてあったんだけど、あんまり強くなくて。

虫を寄せ付けない花を周りに植えたり、蚊帳を付けたりすることでこれから対応していくとのこと!
やっぱり使えるものの制限がある分、難しいところみたい。


だからこの中に入って、今起きている問題、またそれをどうやって解決しているのか、していくのかを知りたいと思いました。

クリティカルに見ている自分もいるし、自分も環境のこと考えているからこそ、その辺の課題を跳ねのけていきたいなという前向きな気持ちもある!


また、こうしたコンセプトを持ちながらもホテルという一つの事業を経営していかなければならない。そのソーシャルビジネスにおけるノウハウも勉強させてもらいたいです。

 

という訳で、ここが今の私&この先やりたいことにとって、この上ない学びのチャンスであること。

そして何よりも、この場所を知り、ここに来た時、心の底からワクワクが込み上げてきたこと。

これが私がインターンをすると決めた1番最初の理由でした。

 

2つ目の理由は、サスティナブル・ツーリズムという観点です。旅好きな皆さんには、ぜひ読んでもらいたい部分です。

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