インドネシアの古都・ジョグジャカルタには、王宮文化が色濃く残っています。
中でも有名なのがバティック(ろうけつ染め)、影絵芝居、そして銀細工です。
今日はこの銀細工の作り方や体験ができる工房、おススメのお店をご紹介します。
銀細工の街・Kotagede
かつてジャワ島の都があり、歴代の王(スルタン)が暮らす王宮があるジョグジャでは、王宮で使われる食器や装飾品を作るため、古くから金細工・銀細工が栄えました。
特にジョグジャの南東、Kotagede(コタグデ)という地域には、今も多くの工房やお店があります。
中心部からは、車で約20分。タクシーやGrabを使うのが便利です。
行先は「Kotagede」或いは後述する「HS Silver」と伝えてください。ちなみに私はマリオボロ通りからGrab CarでRp.36.000(約300円)でした。
一つ一つ手作りで出来た繊細なアクセサリー。デザインや大きさによるものの、400円~1500円で買える。
お店ごとに品ぞろえが異なるので、ぜひ歩きながら比べてみてください!
銀線細工・フィリグリー
銀細工にもいくつか種類があるのですが、インドネシアで目にするのはソリッド・シルヴァーとフィリグリーの主に2種類。
ソリッド・シルヴァーは食器類に使われ、塊りの銀に彫刻することで装飾を施す。
一方、フィリグリーは銀を1mm以下(0.2mm~0.6mmだそう!)の細い線状に伸ばしてから、ねじったり巻いたりして模様を作り溶接する。それによって非常に繊細なレースのようなデザインが作られる。
私がこの銀細工のことを知ったきっかけは、日本のブランド ”MOTHER HOUSE” がきっかけです。
「途上国から世界に通用するブランドをつくる。」を理念に、山口絵理子さんが立ち上げた会社だけれど、この人がめちゃめちゃすごい。ある人から自伝を紹介してもらって読んで、非常に刺激を受けました!
実は幸運にも、私がライターをやっている東南アジアに特化したWEBメディア『アセナビ』で、インタビューをさせて頂いたことも!
☆その時の記事がこちら
お話を伺った稲葉さんが、ジュエリー担当ということもあって、一層フィリグリーに興味があったのです。
インドネシアのジュエリー物語|COLUMN | MOTHERHOUSE MAGAZINE
職人の技を間近で見られる銀細工工房
さて、いざ銀麺細工を作る工程を見てみたい!
ということでお邪魔したのが HS Silver というお店。
ここでは工房の見学が自由にでき、店員のお姉さんが英語や片言の日本語で案内してくれます。若干おかしい日本語のパンフレットも一応ある…。
“Filigree - traditional silver accessory”
— susie (@namasaya_saya15) August 11, 2019
フィリグリー(ジョグジャの伝統工芸・銀線細工)#yogyakarta #indonesia pic.twitter.com/Om75jzt3lk
写真や動画で伝わり切らないのが残念…!
職人さんの素早く、正確な作業に感動しっぱなしでした。ジョグジャに訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。
おすすめの銀細工ショップ&工房
・HS Silver(HSシルヴァー)
Kerajinan Perak Kotagede HS Silver Yogya | GudegNet
Jalan Mondorakan No. 1, Kotagede yogyakarta
Tel: +62 274 375107
ご紹介したHS Silverはかなり大きく、観光客向けに作られた施設のようなので、タクシーでもわかるかと思います。ここで作り方を見てから周辺の小さなお店を見て回ると、そのすごさもわかるし、もう少しお手軽な価格で購入できるので良いかと思います!
・Tom's Silver(トムズシルヴァー)
Jl. Ngeksigondo No.60, Prenggan, Kec. Kotagede, Kota Yogyakarta
Tel: +62 274 372818
明仁上皇が以前訪れ、美智子さまにブローチを買ったという有名店。
そのほか、実際に自分で作ってみたいという場合は体験ワークショップをやっているところもあるようなので、調べてみてください!Art Studioでは指輪づくり、アンソールシルヴァーではペンダントづくりが出来るらしい。
・Ansor Silver(アンソールシルヴァー)
Jl. Tegalgendu No.28, Prenggan, Kotagede, Kota Yogyakarta
Tel: +62 274 373266
《参考記事》