社会課題に向き合いながら、幸せに生きるには?【私がバリ島でインターンをする理由④】

3つ目の理由は環境系学生としてのキャリア設計を考えたかったから、でした。

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4つ目は社会課題に向き合いながら、幸せに生きるためのヒントを得たかったから。
今日もソーシャルセクターで働くことに関する話です。

 

社会貢献をしてると幸せは遠のく…?

 

社会貢献をしていると幸せになれない。


そんなことはあってはいけません、断じて!!!

だけど悲しいかな、今の日本ではまだそう思わせてしまうような空気というか、社会的な悪しき考え方があると思います。

これは個人としても、組織としても。


たとえば個人だと、社会のために身を粉にして一生懸命働いていると、子育てをする余裕がないとか。
海外をフィールドにあちこち飛び回っていると、結婚の時機を逃すとか。
貧しい地域、苦しんでいる人々を前に、自分だけ豊かに幸せに暮らすことができないとか。


結婚する、子供がいる、ということが幸せの形とはまったくもって限らないですが、ここで言いたいのが仕事のせいでそうした選択肢が自動的に消えてしまうのはおかしい、ということです。


これらは何も社会貢献に限った話ではなく、仕事全般に言えることですが、特にソーシャルセクターでは状況や組織に余裕がないことが多く、他の職場よりも融通が利きにくかったりするように思えます。

あるいはこうした世界に関わる人達の強い使命感や問題意識から、自分の事が後回しになってしまうような人も少なくない気がします。

 

そうなると世間では、「ああいう人たちは自分の幸せを犠牲にしてまで、社会のために動いていてほんとに立派よね。素晴らしいわ。私にはとてもできないわ…。すごい!」

という風になって、そのイメージが余計に現場の人間をそうさせて、また世間では~という悪循環。

 

だけどEarth Companyでは?!

 

しかし、うちのチームは(もう働き出してからの話も混ぜちゃうけど)そんなことありません!

基本は週5日、9時~17時の勤務ですがスーパーフレキシブル

17時からのヨガレッスンに出たいから16時半に職場を出る人。(うちのボス①)
朝からサーフィンをして、10時過ぎに出勤する人。(うちのボス②)

というかまず、リモート可なのでMTGなどがなければオフィスに来る義務もなく、家で仕事しようがカフェで仕事しようが自由です。なので、何時にオフィスにいるかというのも特に意味をなさず、MTGも特別対面でやる必要がなければスカイプで済みます。

私は今、職場も家もManaなのでとりあえず9-17時でオフィスにいるんですが、みんな自由に来たり帰ったりしてます。初めはびっくりしました。

 

あ、でどちらかというとフォーカスしたいのはここじゃなくて、代表のおふたりの人生設計?的なところ。

代表の濱川夫妻(通称・とますか)は2014年に2人で社団法人Earth Companyを立ち上げ当時も今ももの凄い量の仕事をこなしながら、バリ島で3人の子供を育てています。

(もっと知りたい方は朝日のこちらの記事を↓)

濱川明日香の「放っておけない」 バリ島拠点に、起業家に伴走する生き方:朝日新聞GLOBE+

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やりたいことに直感のまま突き進むことは、安定とは重ならないけど、幸せとは重なる

若いうちに世界中を飛び回ったって(飛び回ってたから?)おふたりは出逢ったし、バリを拠点に仕事をしたら家族でバリで暮らせばいい。

実際、バリの濱川家のおうちはとっても素敵で「うわ~、こんなとこで暮らせたら日本帰れなくなるわ笑」って思ったし、バリ人は地域のみんなが育児に協力的なので、コミュニティとしても日本より子育てに向いているんです


もうすでに結構ヒントというか、いくつかの答えみたいなものを得つつありますが、こんなことをとますかから学びたかったのが理由の一つでした。

社会団体の財政難も


少し話が戻りますが、良いことしてる団体もなかなか待遇が厳しいという問題があります。


NPOやNGOなどで働く人も、当然お給料をもらわなければ生きていけません。

なのに世間では、NPOなのに利益を生んでそれをスタッフに回しているなんて!とか、寄付はすべて支援のために使われるべきで、給料にされるなんてあり得ない!とかいう人が少なくない。

 
たしかに、数ある団体の中には理念や活動方針がしっかりしていないところもあります。

だけど、スタッフの給料や団体の成長のための投資は間違いなく支援のためのお金の使い方です!!

ほんとにここは、日本社会に向けて声を大にして届けたい。
寄付文化のない日本。ノブレス・オブリージュの概念がもっと広まればいいなぁ。


と、言いつつも私はほとんど寄付をしません。

小さい頃はしてた。本来自分で稼いでないお金なので微妙なところではあるけれど、親と相談し、理由は目的をよく話した上で寄付をしていました。だって、当時の自分にはそれしか支援の方法がなかったから。


今はほとんどしません。

なぜかというと、ひとつはどこかの団体にお金だけ渡して委ねるのではなく、私は自分自身がその道に進み、よりインパクトの大きいところで動きたい、という方針にしたので、今はそれを実現するために経験を積んだり勉強したりすることにお金を使いたいから。

その分、その学びを形にしてきちんと社会に還元する。今自分が払える寄付よりはるかに大きいパワーにして。


というのと、どれだけ志のある団体でも資金運営が上手くないという印象も拭えないからです。

どうしても非営利団体では(小さいところほど)、気になる問題に対しての専門知識があっても、団体としてのマネジメントやマーケティングのスキルは乏しい場合が多々あります。


ソーシャルビジネス・社会起業家という言葉もだいぶ広まってきましたが、ほんとに ”社会に良いことでお金を稼ぐ" というのが出来ないと、こうした活動も持続可能じゃないですよね。

 

その点で、Earth Companyはまさにファウンドレイジングや組織のマネジメント、コンサルティングの経験が豊富で、ビジネスセクターの経験も詰まったチームだと感じていたので、それらを学びたいという目的もあります。

ソーシャルビジネスをいかに軌道に乗せ、回していくのか、ということですね。


まあ、実際のところはManaもなかなか経営状況が芳しくなく(特にコロナのダメージが痛い!)、教えてもらうというよりは、自分がもがいてここを立て直すための業務をする感じになりそうです…。ひええ、頑張ります!焦

 

さて、ということでやや行ったり来たりになりましたが、4つ目の理由は社会課題に向き合いながら、幸せに生きる方法を学びたかったからでした!

 

一応、次で最後になりますが、5つ目の理由はグローバルかローカルかどこで働き生きていこうかというお話です。お楽しみに!