ついに先週、雨が降りましたね~!
こっちの友達によるとまだ本格的な雨季ではないようですが、いよいよです。
日本はそろそろ寒くなってくる頃でしょうか?
季節の変わり目、体調に気をつけて無理は禁物ですね。
さて、今日も旅人の記・後編と題して、ここ最近の一人旅の途中で感じた日本人と欧米人の旅のスタイルの違いや自分の旅のスタイルの好きなところについて書いていきます。
☆前編はこちら
日本人が全然いない!!
ブロモ山&イジェン山のツアーにせよ、バリ島ウブドの奥の方にせよ、フローレス諸島にせよ…
とにかく日本人が少ない!!
今まで、別に非難じゃないんだけど、でもどこかネガティブな響きを含みつつ
「日本人はいわゆる観光地をなんとなく回って、写真を撮って、綺麗なビーチでワイワイして、その土地の上っ面だけを見たらそれで満足して帰っちゃうよね。」
なんて思ってました。
けど、それもそうだよね。だって時間ないもん!
一般的な日本人のバリ島旅行なんて、取れて4泊5日とか。ツアーでも普通に2泊3日とかがあるくらい。
その中でウブドとクタとタナロットと…とか考えたら、ほんとに主要なところを見て回って、あとはどっかのビーチで遊んだら終わってしまう。良くて日帰りシュノーケリングツアーでレボンガン島くらい行けるかな、みたいな。
高い航空券代出してるんだから、何とか効率よく少しでも多くスポット回りたい。
それはよくわかる。なにより私がいつもそうでした。
でも、観光地で見かける欧米人って雰囲気、全然違くありませんか?
欧米人の旅のスタイル
初めに断っておくと、ここでいう欧米人っていうのがほんとに欧米出身かはわかりません。笑
適切な表現かはわからないけど、パッと見私の目にはアジア圏の人とは思えない、手足が長くて、鼻の高い皆さんのことです。
どう見ても観光客なんだけど、ビーチやカフェやホテルで何もせずのんびりしてらっしゃる…。どこにでもありそうな道沿いのレストランでピザとか頼んで、本読んでたりする。
なぜ?! もったいなすぎるじゃん!!!
って、思ってたんだけど、これは時間がたっぷりあるからなんだよね。
今回の旅の前半、ブロモ山に行くのに一緒になったフランス人カップルやアメリカ出身の女の子2人組、オランダ人のバックパッカーはみんな、4週間近くインドネシアにいると言う。
そしてその中に “ブロモ山&イジェン山ツアー” をぶち込んで、ダウンジャケットと登山靴をカバンに括り付けてやって来た。
後半のフローレス島で参加した1泊2日コモド島ツアーでは、オーストラリア人、ドイツ人、フランス人、スペイン人…まあ沢山いたんだけど、
最長は、インドネシア滞在6週間!
やっぱりみんな国内の島を順々に回ってるみたいで、ジョグジャに寄ってる人もざっと半分いたかな。
当然フローレスに来るのにバリを経由してるのでバリと、そこにプラスしてロンボクもくっつける。
これからスラバヤに行くという人や、スマトラから来た人、そして同じくブロモ山に行ってた人・これから行く人。
みんなで情報交換というか、思い出を語り合いながら、それぞれの旅の話を楽しむ。
なんでそんなに休みが取れるのか、結局詳しいことはわからなかったんだけど…
ある人は仕事を4か月前に辞めて、そっから世界中を旅して暮らしているらしい。彼が6か月滞在のアメリカ人、推定35才。
またある人はドイツ人のおばあちゃんで、元お医者さん。もう仕事はリタイアして、これまたひとりでインドネシアへ来たみたい。
出身国も、年齢も、誰と来るかもばらばらだけど、なんにせよたっぷり時間があるらしい。
なんかそんな彼らを見ていたら「日本人はもっと休暇取るべきだよ…」って、まだ働いてもないけど思ったよね。
少なくとも私は、あと数年、人生の夏休みである学生生活を謳歌しようと心に決めました。
そういえばちょうど昨日、留学生仲間のNOTEで『留学は人生のバカンスである。』っていう誰かの言葉を見て、それもすごい納得しましたっていう余談。
じゃあ私はというと…
じゃあ、そんなことを感じた私はどうやって過ごすのかという話。
前回のロンボクも今回も、10泊11日のひとり旅だったんですが。
なぜかというと金曜の授業を終えてからジョグジャを発ち、1週間サボって次の週末も併せることで、1限のない月曜日の朝まで時間を使えるから。
ただそうするとなかなか長い。
いやもうね、持たないです。体力も気力も。
それなのに「せっかく来たし、もうここには来られないと思うし…!」ってぎゅうぎゅうに予定を詰め込んでたから、今回のキャパオーバーに陥ってしまったんだよね。
フローレスからジョグジャに戻るのに、再びバリで1泊しなければならなかったのですが、実は最後の1日はずーっとホステルで過ごしました。
私としては快挙!圧倒的成長!笑
まあ、シンプルにクタがあんまり好みの街じゃなかったのと、ホステルにルーフトップのカフェテリアがあって居心地最高だったというのはあるけど。
昼寝して、シャワー浴びて、日本の友達と電話して、ブログ編集と学校の課題をちょこっとやって早く寝ました。バリ島で。
合計で4泊バリ島にいたんだけど、タナロット寺院もウルワツ寺院も行ってないし、大好きなサーフィンもせず、行く気満々だったバリサファリも辞めました。
ここには来年バリ島で働く可能性が高い、というちょっとした裏事情もあるのですが…
やり残したこと、行けなかったところがまだあるからこそ、また訪れたいと思うのだろう、って。
だから無理に全部詰め込まないで、帰るときに「あ~、次来た時こそ○○をしよう!!」って明るく思えばいいんだなって!
ということで自分の旅のスタイルが、少しずつ更新されていくような気がしています。
身の丈に合った旅を
これは以前も今も共通して、私が自分の旅のしかたで好きなところなんですが…
過酷なバックパック旅でもなければ、贅沢なバカンスでもない。
自分の身の丈にあった、必要十分で心地よい旅。
以前の【安く簡単に旅をする…】の記事にも書いたように、安く旅をする工夫は色々としています。
しがない大学生があちこち出掛けるには、節約も必要。
夜は安宿やゲストハウスに泊まり、食事はローカル食堂を使う。けど、せっかく来ているのだから、そこでしかできない経験には迷わずお金を使うし、高級スパや超人気レストランに行くこともある。
そのバランスはきっと人それぞれでけど、多すぎず、少なすぎず。
これはちょうど私が求める暮らし方と同じです。
自分も、周りの人も環境も、無理がなく、無駄がない。
身の丈に合った、必要十分で心地よい暮らし。
結局、旅と人生の本質が似ているように感じるのは、旅人気質だからなのかなぁ。
なんてことも思いました。
旅人の記、終わりに
そんな訳で、この2か月は月の半分ほど旅行をしていました。
そして日常も、ジョグジャという異国の地で5か月の仮住まい。
ふと頭の中に『おくのほそ道』の冒頭の一説が浮かんで、この記事の前編のタイトルにしました。
日々旅にして、旅を栖とす。
小学生の時、兄の中学の宿題だった暗唱を一緒になって覚えながら、そんな生き方に漠然と憧れを抱いていたような気がします。
一方で心配性の両親のもと、成人するまではなかなか外に出してもらえず、こんな風に飛び回ってるのはここ数年の話なのですが。笑
また後編のタイトルを決めようと、おくのほそ道を読んでみると
弥生も末の七日、あけぼのの空朧々として、月は有明にて光をさまれるものから、不二の峰かすかに見えて、上野・谷中の花の梢またいつかはと心細し。
むつまじきかぎりは宵よりつどひて舟に乗りて送る。千住といふ所にて舟を上がれば、前途三千里の思ひ胸にふさがりて、幻のちまたに離別の涙をそそぐ。
行く春や鳥なき魚の目は涙
これを矢立の初めとして行く道なほ進まず。人々は途中に立ち並びて、後ろ影の見ゆるまではと見送るなるべし。
と続きます。(参照:奥の細道 現代語訳|マナペディア)
芭蕉ほどの旅人でも日常を離れ、長い旅に出ることに心細さを感じ、友との別れに涙を流し、足取りが重くなることがあるのかとびっくりしました。し、安心しました。
だからまあ、時々不安になりながらでも、旅を続けてていいのかなぁって。
あとは同じような価値観を持って一緒に旅をしてくれる仲間がもっとほしいなぁ。曽良みたいな。
なんてことも思ったりしたので、誰か声かけて!
まあ、雨季も始まる11月は少し遠出は控えて、地に足つけた生活をしようかなと思います。
次の旅の計画を考えて、うずうずしながら!