バリ島でトリ・ヒタ・カラナを探す旅

ジョグジャから始まり、東ジャワ~バリ島~フローレス諸島を巡った今回の旅のことを、今日から少しずつ書いていこうと思います。

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ウブド北部のテガララン・ライステラスにて

ということで、まずはバリから。

#持続可能 #地域 #環境 #観光 #SDGs ...

私が関心を持っているこうしたキーワードと深く関わる、新鮮な学びが沢山ありました!

バリ島を訪れた目的


今回バリ島を訪れた目的は主に2つ。

ひとつは、グリーンスクールを見学すること。

もうひとつは、Mana Earthly Paradiseに宿泊すること。
 

どちらも「持続可能な地球の未来をつくる」という、私の中のテーマにヒントを与えてくれるような気がしていて、ぜひ行ってみたいと思っていました。
 

”バリ島” というと、定番リゾート地というイメージがあるかもしれませんが、持続可能性サスティナビリティ(sustainability)という観点で、世界的に進んだ取り組みが行われている地域でもあります。

その一方で、観光に大きく頼った産業形態であることから、観光客に求められるバリのイメージばかり優先されて、本来の文化が失われる「バリのバリ化」や、資源の過剰消費といった問題も抱えています。
 

ということで、実際にバリにある “サスティナビリティ” の要素がどんなものなのか、自分の目で確かめてきました!

バリに根付く哲学『トリ・ヒタ・カラナ』


バリで得た気付きを語るにあたって、初めに紹介したいキーワードがあります。

それが『トリ・ヒタ・カラナ』という考え方。
 

サンスクリット語で、「トリ=3」、「ヒタ=安全・繁栄・喜び」、「カラナ=理由」という意味ですが、これは神と人(パラヒャンガン)、人と人(パウォンガン)、人と自然(パルマハン)の調和を重視する考え方でした。これによって人々は幸せに過ごし、喜びを感じることができるというのが、バリ・ヒンドゥー哲学の考えなのです。

 
という考え方で、「幸せのための3つの要因」とされています。

インドネシアは国民の89%がイスラム教徒である、世界最大のイスラム信仰国です。

私の住んでいるジャワ島・ジョグジャカルタでも多くの人がムスリムです。が、バリ島では土着の宗教と、ヒンドゥー教、仏教などが融合した独自バリ・ヒンドゥー教が浸透しています。

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バリ島でよく見かけるヒンドゥーの像

そんなバリ・ヒンドゥーに基づく『トリ・ヒタ・カラナ』の哲学(宇宙観)は、今となっては形骸化している、という部分もあるようですが、やはりバリ島の産業においても重要視されているようです。

たとえば、世界遺産。 

先ほどの引用も『世界遺産オンラインガイド』からでしたが、バリには

-タマン・アユン寺院
-バトゥール湖
-ウルン・ダヌ・バトゥール寺院
ジャティルイ村のライステラス
-プクリサン川流域のスバックの景観

という5つの世界遺産に指定されたエリアがあります。実は、これ全てまとめて「バリ州の文化的景観 : トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」という1つの世界遺産なんです。 

 

また、冒頭に述べた「バリのバリ化」ような観光における問題が生じ、90年代以降バリでは "サステイナブルツーリズム(持続可能な観光)” という動きが高まっています。

その一つとして「トリ・ヒタ・カラナ観光賞プログラム」というホテルの表彰制度が設けられ、地域の人や文化、環境に配慮し、観光客も含めた人と自然と神の調和を重んじたホテル経営を行っているかという基準で評価されます。

実際に、今回私が訪れたグリーンスクールとMana Earthly Paradiseのどちらでも、この『トリ・ヒタ・カラナ』というコンセプトの話がありました。

 

ということで、次回からより詳しく、バリで見つけたサスティナブルな取り組みについてご紹介したいと思います!

 

グリーンスクール(Green School Bali)

《 coming soon... 》

 

Mana Earthly Paradise

www.sayakanari.com

2019年9月にオープンしたばかりの注目のエコホテルです!
実際に泊まり、お話を聴いてきました。

TRI Upcycle

《 coming soon... 》

 

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